食と暮らしがテーマのロードムービー!

ストーリー

沖縄本島の北部「やんばる」この地で飲食店を営む料理人満名匠吾)は、カミンチュ(神事を司どる人)から、「神様に捧げるサンドウィッチを作るように」と告げられる。神に捧げるにふさわしいサンドウィッチへのヒントを求め、満名は「食」にかかわるさまざまな人に会いに行く。生産者や料理人たちの「食」への想いとその生き方に触れ、満名は「食と人間の生き方」について深く考え始める。

登場人物

満名 匠吾

やんばるの料理人

飲食店を経営する傍ら、沖縄らしい暮らし方を追求する料理人の満名 匠吾。ハルに”神様へお供えするサンドウィッチ”を作るよう言われ、愛車に乗って食に関わる人に会いながらサンドイッチのヒントを探す旅?!がはじまる。   

ハル(城間やよい)

カミンチュ

ハルは祥平に、満名へ御願の件で連絡するよう伝えていた。毎度お付きの仕事を誰かしらにお願いするのだが、お供物があるときは、必ずと言って満名を指名する。なぜならば、料理人が作るお供えものが美味しいから。そう。ハルは食いしん坊なのである。

祥平(小だいらくん)

具志堅の従兄弟

満名の友人ショウヘイは、ハルサー見習いだが口は達者。地域を思う従兄弟の興児のことを密かに尊敬している。いつも面倒くさいことを言う満名には、偉そうな口をきく。今回のサンドウィッチの件も、またかーっと言いながらもほっとけない。

瀬良垣 朱里 

古民家カフェオーナー

満名家近所にある古民家カフェ。沖縄らしい食材を扱う身体にも優しいメニューのお店。海水を汲んで作るゆし豆腐も人気。満名にサンドウィッチの事を相談され…失笑しながらも、いつも野菜を持ってきてくれる眞栄田さんに自分でも作ってみたくなった。

眞栄田 ミエ子

畑人(ハルサー)

畑仕事が好きな眞栄田。作った野菜を友達に分けたり、畑でユンタク(おしゃべり)することが生き甲斐。古民家カフェの喜納さん(朱里さんお母さん)とは古くからの友達。お店へも育てた野菜や花を持っていくのが楽しみの一つである。

三浦 大樹

養蜂家

満名家周辺に住み、古民家カフェにみつばちの巣箱を置いて管理を手伝っている。眞栄田さんがカフェにいるときに居合わせ、どうやら満名くんはサンドウィッチを作っていると知り、僕だったらなーと一人妄想が膨らむ。

具志堅 興児

具志堅農園オーナー

従兄弟である農家見習いの祥平と共に、地域農業を目指し、地域が元気になることや助け合いの精神を持ちながら農業を次世代に繋げていくために奮闘中。地元の仲間と作業場でやる食材持ち寄りの飲み会は大切にしている時間の一つ。

齋田 実美

ヴィーガニスト

満名が”やんばる”を離れ最初に来たのは中部宜野湾。野菜について考えたら最初に思いついた、ミミさん。どんな野菜を使っているのか?どうしてお肉を食べなくなったのか?畜産に関わる満名とお肉を食べないミミ。相反する二人の会話は…。

わたるん

自然農法家

ヴィーガンのミミさんがおすすめする、不耕起、自然栽培(自然農)。今帰仁で活動する航さん。畑へ行くと裸足で登場。山の中をウロウロ。作物を育てている様子はなく、どこに野菜があるのか?一人黙々と山作業する謎の人物。

仲村 茂樹

海人(ウミンチュ)

遊漁船業として海に関わる仕事をしている。減り続ける漁獲量を危惧しながら、祖父から受け継いだ、海人としての誇りを今も忘れていない。満名がふらりと訪ねてきて、一緒に糸を垂らしながらユンタク(おしゃべり)。思いも寄らぬ質問に言葉をう…。

上江田 崇

那覇の料理人

「グローバル」と祥平に言われ、領事館専属料理人を経験しイタリア各州を周り料理の腕を磨いてきた彼ならばきっと、”サンドウィッチの答えが見つかるはず”と期待した満名は那覇まで出かける。上江田は淡々と答える。しかしながらその答えは…。

知念 伽央梨

琉球料理伝承人

節目節目の行事を大切にしながら暮らしにある琉球文化を実践し、後世に伝える活動として琉球料理食事会などを開催し多くの人に広めている。食だけでなく器、着物など沖縄人としての琉球文化を日々研究している。

モコ

ナレーター

物語を案内してくれるガイド。たまに質問を投げかけてくれます。

ナレーション   アイモコ

推薦コメントも いただきました!

ブルーゾーンの知恵、生き方のヒントに溢れるHAPPY SANDWICH

沖縄は世界5大長寿地域“ブルーゾーン”のひとつですが、古き良きライフスタイルは失われつつあり健康長寿も危ぶまれています。やんばるを舞台にしたこの映画には、1世紀を生き抜いた沖縄おじいおばあの知恵、生きがい、自然・人・地域との“つながり”といった、ブルーゾーンが伝えたい健康と長寿9つのルール、アフターコロナの生き方、働き方のヒントが溢れています。

観光の島はウェルビーイングの島、再生と創造の島沖縄へ。沖縄の本質的価値を伝える作品として皆様にぜひお勧めいたします。


荒川 雅志(あらかわ まさし)
国立大学法人琉球大学国際地域創造学部

ウェルネス研究分野 教授 医学博士

ニューヨーク大学客員教授

全米ビジネス書ベストセラー『THE BLUE ZONE(ブルーゾーン) 2ND EDITION(セカンドエディション)世界の100 歳人に学ぶ健康と長寿9つのルール』翻訳・監修者。

「幸せのサンドウィッチ」推薦文

不思議な映画だ。何がぼくをこんなに魅了するのか、心地よい余韻の中でぼくは考える。フィクションとノンフィクションが混じり合うスローで雑なチャンプルー。旅をするならこんなふうにと思わせる惚けたブラブリズム。はぐらかされながら、楽しくなっていく遅効性のユーモア。食と農という深刻なテーマを真正面から語る、その語りの惚けた呑気さがなんともいい。これが沖縄さ、ということで済ませていいのだろうか。ここにはヤマトンチュの心が必要としているスローフードが詰まっているらしいのだ。
辻 信一(つじしんいち)
カナダ、アメリカの諸大学で哲学・文化人類学を学び、1988年米国コーネル大学で文化人類学博士号を取得。1992年より2020年まで明治学院大学国際学部教員として「文化とエコロジー」などの講座を担当。アクティビストとして、「スローライフ」「ハチドリのひとしずく」「キャンドルナイト」「しあわせの経済」などの社会ムーブメントの先頭に立つ。『スロー・イズ・ビューティフル』、『常世の舟を漕ぎて』など著書多数。

映画を観た 皆様の声

「スローフード、スローライフ、環境、人生…etc。観た人それぞれに、ゆるりと語りかけてくる。人に優しく自然に優しく生きる姿、そこにある生活を愛おしく想いました。誰を想って何を挟むのか、皆それぞれのハッピーサンドイッチ。」

50代 女性 宿泊業経営


ヤンバルの自然は美しい。食材、料理も5感を刺激しますね。自然との共生、人間と食の関係とかについて、自ら実践している人たちのナチュラルな姿がそのまま伝わってきました。観終わって、ヤンバルと自分の体に入っていく食(食材)について、もう少し関心をもって考えなければいけないかな、という気分にさせられました。良い映画です!!!

60代 男性 教育関係



消えかけた沖縄の精神。アイデンティティや多様性やSDGsといった言葉ではない。この映画には以前そこら中にあったユイマールの精神が散りばめられている。そしてやんばるが育んだ自然を少しずつ頂くことのありがたみを食を通じた人の繋がりによって思い出させてくれる。これぞMade in やんばる作品。

40代 男性 Lab主催


「都会にいたり、観光で来ていたら知ることがない癖強い(笑)やんばるの方々によるNatureと山海の物と食への向き合い方、そこから伝わってくる自分らしさや自分の好みや価値観を大切にして良いという多様な生き方への許容という優しいメッセージが今でも心に染みています。」

40代 男性 会社経営者


 沖縄やんばるの美しき風景、豊かな産物、煌びやかな人たち。素晴らしい今を残してみんなに伝えたい。ちょっとコメディータッチで思いの詰まった作品。自分だったらどんなサンドウィッチを作ろうか?いろんなメッセージが込められていました。

40代 女性 アーティスト


日本人の感性と自然信仰は縄文時代にありますね。それが現代のわれわれのからだに流れてるのを、映画の登場人物たちに再確認しました。

70代 男性 映像制作会社会長



 沖縄の自然体でありながらも美しい風景と、自然あふれる満名邸

おいしい食事達と、こだわりを大切に暮らす方々が丁寧にかつ優しさを持って描かれていたのが印象的で、

あっという間の2時間でした。たくさんの方に見ていただきたいと思いました。

40代男性 ラジオ局勤務


音楽について

エンディング曲       ハートランド  (やんばるバージョン)

”未来へ繋げたい やんばるの自然と歌の力”というテーマで、実現した大工哲弘さんと高校生の合奏。世代を超えてつながっていこう!自分達の暮らす、沖縄、やんばるをこれからも大切な場所としていこう! 

作詞作曲 / オクノ修    :歌三線 / 大工哲弘 × 沖縄県立辺土名高等学校

1948年沖縄県八重山出身。

県内外及び海外コンサートにも出演。中、東、北欧米国、中米などで公演を行い、1999年には沖縄県無形文化財(八重山古典民謡)保持者に指定される。八重山民謡教室の支部を全国に持ち、沖縄、八重山民謡の普及、育成にも力を注ぎ、現在も幅広い活動をしているミュージシャン。

沖縄県立辺土名高等学校は、世界自然遺産の中にある高等学校。やんばるの自然を生かして、「沖縄の自然」や「環境調査法」などを学んでいる。自然環境科、地域未来留学、などの取り組みもしている。

ギタリスト/作曲家/音楽プロデューサー/DJ


       ソルボンヌ大学を卒業後、パリのAmerican School of Modern Music を経て、NYへ。テレビ・ラジオ・映画   などの作曲・編曲者として活動の後、沖縄在住20年。

製作スタッフ

監督:岸本司

   ロケ地の多くが沖縄本島北部、通称やんばると呼ばれる自然豊かな場所でした。普段は美しい風景が眼前に広がっても緊張は途切れず撮影のことしか頭にありません。しかし今回は風景を堪能しながら撮影しました。ゆっくりと空気を吸いながら自然を楽しみ、出演者と話をしていると自ずとイメージが見えました。心がけたのは「なるべくありのままに撮ること」出演者がそこに存在すれば間違いなく面白い映画が出来ると確信していました。それはやんばるの自然とそこに住む人々の力かも知れません。


1968年沖縄県名護市生まれ。

・「ニービチの条件」でSHORT SHORTS FILM 2012・国土交通大臣賞。ロチェスター(アメリカ)国際映画祭・特別賞受賞。

・「こころ、おどる」でSHORT SHORTS FILM FESTIVAL &ASIA2015 コ

ンペティション「ジャパン部門」優秀賞受賞

・ LA映画フェスタ・コンペティション「ゴールデン・ジパング賞」受賞。

・長編映画「ココロ、オドル」 2019年ハンブルグ日本映画祭 大賞受賞。

プロデューサー:大朝將嗣

    戦後の経済成長、バブル以降、人の幸福の基準はお金に集中し、お金を得るために働くという生活様式になり、最終的にその様が歪んだ形のトライアングル「衣・食・住」になっている。Natureを表現する一つの手段として、前述の崩れた三角形の一番隅に追いやられている「食」を最重要テーマとして取り上げ、やんばるに暮らすそれぞれの立場からみた、食への考え方、自然の在り方を、今一度考えるきっかけになれば良いと思いこの映画を作りました。


1954年沖縄県那覇市生まれ。

大学卒業後渡米、フロリダ、カリフォルニア、ハワイ を巡り帰国後、不動産、店舗開発事業の会社設立、那覇にて複数の飲食店を経営。屋我地島のホテル事業の後、やんばる共和国 初代大統領に就任。

地域の為に何ができるかと考えた時に岸本監督と出会い、映像の力を信じて企画、制作、配給、65歳で映画に初挑戦。

あなただったらどんな「サンドウィッチ」を作りますか
誰に食べさせたいですか?


映画を通して私たちの活動の輪は広がっていきます。

お問合せ       yambaru.rep@gmail.com       おおとも まで

アーカイブ

2023.4.15       沖縄国際映画祭 公式上映(桜坂劇場)レッドカーペット参加


2023.4.21       沖縄スターシアターズ   シネマパレット、シネマプラザハウス上映開始

         〜6.8     まで ロングラン上映

                  

                       ギリシャキモロス映画祭 公式上映


2023.6.15       沖縄 コザ シアタードーナツにて 上映開始
        9.27        まで ロングラン上映


                        ロサンゼルス日本映画祭 公式上映   ベストスクリーンアワード受賞


2023.10.11〜31   ハワイ国際映画祭 公式上映


ローカルメディアも頑張ってます!

やんばる経済新聞 様に掲載していただきました!

試写会の記事

映画の紹介コメント

コラム

コラム 大弦小弦

映画祭公式上映の記事

沖縄の琉球新報さまに掲載していただきました。海外の映画祭、2カ所で公式上映と、これからの映画を起点としたプロジェクトについても触れていただきました。田中さんありがとうございました。2023/05/31

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